不動産投資 利回りの相場はどのくらい?

トラストバンク株式会社代表の冲中です。
不動産投資のご相談の中で、「利回りは何%の物件が良いですか?」というご質問をよく聞きます。
物件種別や新築/中古によって異なりますが、利回りはあくまでも計算上の数値なので、しっかりと想定利回りが出せるかどうかのシミュレーションの精度が重要になります。
今回は、利回りの計算方法や、全国の平均的な利回りの相場について解説しております。
ぜひ参考にしてみてください
「不動産投資は、どのくらいの利回りが見込めるの?」
このようなご質問をよくうかがいます。
今回は、不動産投資初心者の方に向けて、不動産投資の利回りを中心にお届けいたします。
1.利回りの決まり方
不動産投資における利回りは、「表面利回り」と「実質利回り」に分類されます。
表面利回り(グロス利回り)…投資額(物件価格)に対する1年間の賃料収入の割合
年間の家賃収入(満室想定)÷投資額(物件価格)×100
※表面利回りは諸費用・経費を考慮していないため、あくまでも机上の空論です。
詳細な利回りを把握するためには、実質利回りを考える必要があります。
実質利回り(ネット利回り)…賃料収入から、物件取得にかかった諸費用、税金や修繕費などの経費を差し引いた割合
(年間収入ー年間経費)÷(物件価格+購入時の諸費用)×100
年間の諸費用とは、
・税金
・火災保険、地震保険
・修繕費
・水道光熱費
などです。
購入時の諸費用とは、
・仲介手数料
・不動産取得税
・登記の際の印紙代
・司法書士への報酬
などが挙げられます。
物件の詳細に記載でされるのは、表面利回りです。実質利回りは、そのときになってみないとわかりません。
ただ、中古物件を購入する場合は、これまでどのくらいの空室率が出ていたのかを調べましょう。
不動産業者の広告では、「入居率95%!」などと、「ほぼ満室じゃないか」と感じられる文言が記載されます。しかし、この数字に惑わせれないでください。空室が出ない物件はありえない、と言い切っていいほど、必ず空室は出ます。入居は常に80%程度、良くて90%ぐらいに想定するのが良いでしょう。
2.利回りの相場はどのくらい?
物件種別ごとの利回りの相場は、以下のようになります。

(出典:健美家マンスリーレポート2024年9月)
◼ 区分マンション
利回り 6.65%(前期比+0.07ポイント)
価格 2,186万円(同-6.14%)
◼ 一棟アパート
利回り 8.20%(同+0.05ポイント)
価格 7,720万円(同-1.37%)
◼ 一棟マンション
利回り 7.61%(同-0.04ポイント)
価格 18,446万円(同+0.56%)
3.利回りが平均よりも高い場合
初めて不動産投資に取り組まれる方は、やはり利回りの数字を気にかける傾向が強いです。
1棟アパートの場合、平均利回りは8.20%。平均値よりも利回りが高い物件が欲しくなりますよね。
しかし、利回りが高いことには、理由があります。高利回りの物件は、ここに注意です!
・利便性に欠ける
→公共交通機関から離れている。駅から遠い、車が必要。
→生活必需品を購入できる店が近くにない
・賃貸需要が低い
→住居エリアとして人気がないため、物件が安い
・土地の価格が安い
→建物の価値はどんどん下がるので要注意
・築古で、修繕費がかさむ
→長年放置されていた、お金がかかる物件
・瑕疵物件
→訳アリで物件価格が安い。住みたい人は少ない
・建築基準、耐震基準を満たしていない
→手を出してはいけない
このような物件である可能性が高いです。
「物件価格が安くて、利回りが高くなる。」
と解釈しがちですが、ここは要注意です。
自分が入居者になったときに、「この物件に入居したい」と思わない物件に対して、購入はおすすめしません。

高利回りの物件は、必ず現地まで赴き、周辺調査などを行ってください。
まとめ
今回は、「不動産投資 利回りの相場はどのくらい?」についてお伝えしました。
1.利回りには、「表面利回り」と「実質利回り」があって、実質利回りが重要
2.利回りの平均は、区分マンションが6.65%、1棟アパートが8.20%、1棟マンションが7.61%
3.高利回り物件は、高利回りの理由があるので、必ず現地に赴き周辺調査をすること
いかがでしたか?不動産投資に取り組む方の参考になれば幸いです。
弊社は、物件選定のセカンドオピニオンも実施しています。
物件購入でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。